命題19

命題19

 

 

3つの数が与えられたとき、それらに対して第4の比例を見つけることが可能であるか調査すること。

 

ABC3つの与えられた数とし、それらに対して第4の比例を見つけることが可能であるか調査することを必要とする。

 

さてそれらは連続して比例していなくて外項が互いに素であるか、連続して比例していて外項が互いに素でないか、連続して比例していなくて外項が互いに素でないか、連続して比例していて外項が互いに素であるかのどれかである。

 

ABCが連続して比例していて、それらの外項ACが互いに素であるならば、それらに対して第4の比例を見つけることは不可能であることは証明されている。proposition\.17

 

次に、ABCを連続して比例していないとし、外項は互いに素であるとする。

 

この場合においてもまた第4の比例を見つけることが不可能であることをいう。

 

可能ならば、Dを見つけられるとする。つまりABに対し同じようにCDに対する。そしてBCに対し同じようにDEに対するとする。

 

さて、ABに対し同じようにCDに対し、そしてBCに対し同じようにDEに対するから、それゆえに、等間隔比で、ACに対し同じようにCEに対する。propositionZ.14

 

しかしACは素であり、素である数はまた最小であり、最小数は同じ比を持つ数を割り切り、前項は前項を、後項は後項を割り切る。propositionZ.21propositionZ.20

 

それゆえに前項が前項を割り切るようにACを割り切る。

 

しかしAはまたAを割り切り、それゆえにAは、不可能である、互いに素であるACを割り切る。

 

それゆえにABCに対して第4の比例を見つけることは不可能である。

 

次に、ABCを連続して比例しているとし、ACが互いに素でないとする。

 

それらに対して第4の比例を見つけることが可能であることをいう。

 

BCを掛けてDを作るとする。それゆえにADを割り切るか割り切らないかのどちらかである。

 

最初に、ADEにより割り切るとする。それゆえにAEを掛けてDを作る。

 

しかし、さらに、BCを掛けてもDを作っている。それゆえにAEの積はBCの積と等しい。それゆえに、比例して、ABに対し同じようにCEに対する。それゆえにEABCに対して第4の比例である。propositionZ.19

 

次にADを割り切らないとする。ABCに対して第4の比例を見つけることが不可能であることをいう。

 

可能ならば、Eを見つけられたとする。それゆえにAEの積はBCの積と等しい。propositionZ.19

 

しかしBCの積はDであり、それゆえにAEの積はまたDと等しい。

 

それゆえにAEを掛けてDを作り、それゆえにADEにより割り切る。つまりADを割り切る。

 

しかしADを割り切らないから、不合理である。

 

それゆえにADを割り切らないときABCに対して第4の比例を見つけることは不可能である。

 

次にABCを連続して比例していないとし、外項が互いに素でないとする。

 

BCを掛けてDを作る。

 

同じようにADを割り切るならば、それらに対して第4の比例を見つけることは可能であり、ADを割り切らないならば不可能であることを証明できる。

 

証明終了

 

 

 

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